プロデューサー・審査員/招待作家 プロフィール(敬称略・五十音順)


神谷 利男 アートディレクター [大阪府在住] 
 
[アート展へのメッセージ]
小学校一年生の時の図工の時間に作ったゾウの紙版画が入選して賞状をもらった。両親は大変喜んでくれてその時に僕の人生の方向が決定づけられた気がしてならない。幼少のころから絵を描くのが好きで特にゾウが好きだった。京都市動物園にもよく連れていってもらった。

ゾウはアフリカやインドにいるものと思ってて多賀で日本古来のゾウの化石が発掘された!と聞いてとても驚いた。


仕事でもアウトドアでも滋賀県に特別に思い入れがあり、この度、アケボノゾウの化石が国の天然記念物に認定されたことを記念した「シガタガゾウのアート展」を企画できたことは、長年滋賀とのお付き合いがあったからだと思います。


この展覧会で一人でも多くの方がアケボノゾウを知り、多賀を知り、滋賀に来てもらえることを願っています。

 
また滋賀県とのつながりも長く、「おいしがうれしが」シンボルマーク、近江米「みずかがみ」パッケージデザイン、「琵琶湖八珍」シンボルマークとプロモーションツールのデザインなど。滋賀のおいしいコレクションのウェブサイトのために描いた滋賀の食材のイラストレーションとそれを展示した個展「デリシガ」を滋賀県にて巡回(愛知川、堅田、大津)。今年は、東近江に巡回する予定。現在も滋賀県に関するさまざまな仕事を神谷利男デザインにて進行中。

[経歴]
1964年 京都生まれ
1983年 京都市立銅駝美術工芸高校図案科 卒業
1987年 京都市立芸術大学美術学部デザイン学科 卒業
2000年 神谷利男デザインを設立 
2020年 個展「You are what you eat.」(20212022年)
2021年 個展 DELISHIGA 滋賀の美味しい食材画展[デリシガ](20222023年と滋賀県で巡回)
2022年 六甲ミーツアート公募アーティストにKammy+OK!のユニットで参加
               神戸市長賞受賞


[招待作品]「多賀アケボノゾウのマンガ肉」(3点)


今尾 栄仁 画家 [京都府在住] 
 
[アート展へのメッセージ]
時の熟成が突如として感動をもたらす。化石も然り。シガタガゾウが現代にもたらしたアート展、今を生きる私達に心豊かな広がりを運んでくれることを祈念いたします。
 
[経歴]
1963年 京都市生まれ
1989年 京都市立芸術大学大学院絵画専攻日本画 修了
1988年〜各地で個展開催(京都、東京、長野、岐阜、大阪、愛知、福島、山梨、福岡)
 
[招待作品]「化石の卵」「湧く-光-」「湧く 光II」「集II」「巡る」「流」「集」

[代表作]

画題「プロミネンスのように」サイズ68×146.5cm


大町 憲治 漆芸家・写真家 [多賀町出身・滋賀県在住]
 
[アート展へのメッセージ]
私の生まれ故郷「多賀」でのアート展『シガタガゾウのアート展』が開催されると聞いて、喜びが溢れてきました。高校入学と同時に、この多賀の地を離れる事となりましたが、心はいつもふるさと多賀にあります。アケボノゾウの化石が国の天然記念物に認定されたことは多賀の誇りであり、これを記念してのアート展で審査員に選出されて感謝の気持ちでいっぱいです。より多くの作品が集まるのを期待しておりますと共に多賀の地において皆様のアートに出会えるのを楽しみにしております。
 
[経歴]
漆工芸作家・京蒔絵師 大町憲治
http://saikiko.jp https://www.facebook.com/kenji.omachi https://www.instagram.com/saikiko_makie/
1978年 京都市立日吉ヶ丘高校(現、銅駝美術工芸高校)美術工芸コース漆芸科卒業後、蒔絵技術習得の為、
               10年間の蒔絵修業を始める。
1999年 The Gen-Foundation財団奨学支援によりイギリス&フランス留学 Paris:Louvre Museum漆工品調査
2013年 京セラ本社内ギャラリーにて「大町憲治 彩輝光展」を開催
2016年 日本の伝統工芸とデザインの出合いをシンガポール日本大使館にて開催
2017年 第10回 京都・文化ベンチャーコンペティション「京都府知事賞・奨励賞」受賞
2018年 MBS毎日放送「京都知新」TV出演
               京都府立大学文学部国際京都学セミナー講演
2021年 仁和寺 国名勝庭園指定記念 彩輝光の世界 〜大町憲治作品展〜を開催

[代表作]
蒔絵宝石箱「麗」
 
[招待作品]
幻想夢-古代より生き続けた魚-
風感飛翔-古代より未来へ-
律象-古代からの便り-
彩輝光酒器
彩輝光平棗
彩輝光盛り鉢「波紋」
彩輝光盛り鉢
彩輝光片口


奥田美惠子 陶芸家・画家[滋賀県在住]
 
[アート展へのメッセージ]
日本固有種のアケボノ象のほぼ全身の化石が滋賀の多賀から発見シガタガ象となづけられ天然記念物になったのは本当に奇跡的なことです。約200万年前のシガタガ象の全容が見れる機会と記念しての公募展で多くの方々がシガタガ象を知っていただけたらこんな楽しいタイムトラベルはないと思います。私は滋賀県信楽で陶芸を長く続けていますが信楽の土は古い琵琶湖の湖底の土(約300万年前)を使ってきました。滋賀の地の奥深さを思います。
 
[経歴]
1956年 京都府宇治市に生まれる
1974年 京都市立日吉が丘高校日本画卒
1977年 京都精華短期大学染色科卒
1979年 滋賀県信楽町にて作陶に入る
2005年2010年  滋賀県立信楽高校にてワークショップ
2008年 世界全米陶芸会議ピッツバーグ開催マンチェスタークラフトマンズギルドの招待、
               会議にてメインアーチストとして、即興生命形とプレートドローイングのデモンストレーション。
               347人の子供たち、市民にワークショップの作品と自身の作品、
               奥田博土の作品とのコラボレーション展、M,C,Gの温室にて。
               (多様な生命の再生と循環)(USA)
               CAPAギャラリー奥田博土と2人展 ピッツバーグ
2016年 台湾国立台北北當代工芸設計にて即興生命形のワークショップ、レクチュアー(台湾)
2022年 いのちのかたち展 三井寺観音堂

               その他展覧会多数
[代表作]

山水 33cmx173cmx12cm 信楽蛙目粘土織部釉 ドローイング 中性炎焼成1230度
三井寺観音堂にて 2022年7月 いのちのかたち展
 
[招待作品]
いのちのかたち(花片 皿)/森の光り(羊歯 皿)/花の瞬(青螺旋鳥 香炉)/光り 花器(角皿 道)/光りの柱 花器(角皿 鉄絵花)/光りの果実 花器(角皿 鉄絵木)/重陽(楕円皿 鉄絵)/はな(八角皿 鉄泥抜きワインカップ絵)/羊歯 鉢(八角皿 鉄泥抜き椅子絵)/青い鳥 蓋、磁器土生命形花器(八角皿 鉄泥白抜きドローイング)/カヤ灰結晶釉花器(八角皿 白抜きドローイング)/カヤ灰結晶釉花器(八角皿白抜き木太陽月)/滴(角鉢鉄泥白抜き線刻)


喜多  充 音楽家・映像プロデューサー [多賀町出身・大阪府在住]
 
[アート展へのメッセージ]
「アケボノゾウ化石多賀標本」が発見されたのは、僕が中学3年生の時。周りは大騒ぎだったと思うのですが、ちょうど高校受験のタイミングだったためか、残念ながらその騒動を楽しめたという記憶がありません。全身骨格の稀少さ、またその保存や伝承の取り組みが今改めて国による天然記念物指定という形で評価されましたので、この機会を逃すまいと、一緒に盛り上げて楽しませていただこうと思っています。多賀大社よりも犬上御田鍬よりも古い多賀の歴史に乾杯!
 
[経歴・代表作]
1977年 滋賀県湖東町(現:東近江市)生まれ、1986年より多賀町富之尾に転居
1996年 滋賀県立米原高等学校普通科卒業
2000年 宝塚造形芸術大学(現:宝塚大学)造形学部映像造形学科映像デザインコース卒業
2001年 [音楽]CD「理-コトワリ-」リリース(アマネ名義) 
2002年 [音楽]CD「NAVIGATION」リリース(Nearly Equal名義) 
2003年 [音楽]CD「少女」 リリース(アマネ名義)
2003年 [音楽]CD「新調 天誅音頭 -エッサー大和-」リリース(アマネ名義) 
2004年 [音楽]CD「涙」リリース(アマネ名義) 
2006年 [音楽]映画「転生-tensei-」主題歌、劇伴曲制作(アマネ名義)
2009年 [音楽]CD「ニッポン」リリース(アマネ名義) 
2011年 [音楽]滋賀県多賀町マスコットキャラクター「たがゆいちゃん」イメージソング「心ゆいゆい」プロデュース
2011年 [映像]MV「神様のオーケストラ/井上ヤスオバーガー」監督(共作)
2011年 [音楽]舞台「極楽百景亡者戯」主題歌・劇伴曲歌唱

2011年 [音楽]大阪府太子町マスコットキャラクター「たいしくん」
               テーマソング「たいしくんがゆく!/和菓子のおともだち」プロデュース
2012年 [音楽]奈良県五條市マスコットキャラクター「ゴーカスター」
               イメージソング「Go!Go!五條のゴーカスター」プロデュース
2012年 [映像]佛教大学100周年記念MV「ありがとう -感謝-」監督
2013年 [映像]池田市上下水道PR映像「水道編 水の工場を見に行こう!」「下水道編 ナゾの生き物を探しに行こう」監督
2013年 [映像]プロジェクションマッピング「大阪市中央公会堂・大阪・光の饗宴2013」ワーピングエンジニア
2014年 [音楽]舞台「白浪クインテット」主題歌・劇伴曲歌唱
2015年 [映像]プロジェクションマッピング「京都国立博物館・大琳派祭・美の継承」ワーピングエンジニア
2016年 [音楽]浮世戯言歌劇「磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~高尾山地獄修業編」歌唱指導
2016年 [音楽]舞台「磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~天晴版」歌唱指導
2017年 [映像]プロジェクションマッピング 映画「マンハント」ワーピングエンジニア
2017年 [映像]池田市クールチョイスPR映像「ふくまる ひろまる」シリーズ 監督
2019年 [映像]プロジェクションマッピング「善光寺・長野灯明まつり」ワーピングエンジニア
2019年 [音楽]CD「リンネ」リリース 
2020年 [映像]プロジェクションマッピング「善光寺・長野灯明まつり」ワーピングエンジニア
2020年 [映像]佐目十兵衛会記録映像「佐目秋祭り」監督
2020年 [映像]佐目十兵衛会記録映像「近江 戦国 山の道 ライトアップ」監督
2021年 [映像]佐目十兵衛会記録映像「近江戦国のろし駅伝」監督
2022年 [映像]2025年大阪・関西万博「International Planning Meeting」記録ダイジェストムービー 監督
2004年〜[文筆]湖東湖北地域読売新聞折込情報紙「DADA Journal」コラム「唄屋の縁」連載執筆中(2022年11月現在、第180回)
その他、守秘義務契約作品・案件等多数 公式サイト「唄屋」https://uta-ya.com/
 
[招待作品]「シガタガゾウのサト工業団地」(オリジナル、映像、2023年、3分)


竹下 理恵 画家 [大阪府在住] 
 
[アート展へのメッセージ]
シガタガゾウのアート展の第1回開催、おめでとうございます。
アケボノゾウという日本の固有種のゾウがかつての日本に生きていたことを、このアート展のお話しではじめて知りました。日本が大陸と陸続きになっていた時代にアケボノゾウの祖先が歩いて日本に渡ってきて、長い年月をかけて固有種になったことなどを考えると、悠久の時の流れを感じます。そのころはいなかった人間が今こうして掘り起こされた化石からアケボノゾウを知ることができ、同じ日本の地を歩いてきた“いきもの”としての奇跡的なつながりも感じます。ほぼ完全な形で発見されたという滋賀県多賀町の化石を通して、みなさんの興味や好奇心が掘り起こされ、素敵な作品が生み出されることをとても楽しみにしています。
 
[経歴]
1965年 京都に生まれる
1989年 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻 修了
               大阪府吹田市に在住
1989年 個展(オン・ギャラリー/大阪)(1991、93年)ART LINE'89(大阪府現代美術センター)
2018年 個展「虚虚実実の遊戯」(GALLERY wks./大阪) (2019、2020、2021年)
2020年 FACE展2020 (損保ジャパン日本興亜美術館)
 
[パブリック・コレクション]陶板壁画(岡山県運転免許センター)
[オフィシャルサイト]http://rietakeshita.com

[代表作]
「Eclipse 4」oil,alkyd and sand on canvas 1167×1167mm 2019年
 
[招待作品]「Eclipse 4」「Triplet 14」「Bean Eyes


辻中 達也 クリエイティブディレクター [大阪府在住]
 
[アート展へのメッセージ]
滋賀多賀エリアに「あけぼの象」が生息していた時代に想いを馳せて、地球環境や命の大切さを、みんなで考える機会になればと思います。
 
[経歴]
クリエーティブディレクター(アートディレクター、CMプランナー)
1960年 大阪生まれ
1986年 京都市立芸術大学 美術学部大学院 ビジュアルデザイン専攻 修了
1986年 電通 関西支社 CR局 入社
2020年           定年退職
2020年 同 関西第2ビジネスプロデュース局 シニア・統合マーケティング・プロデューサー
 
[受賞歴]
2010年 ACC グランプリ総務大臣賞(梅の花CM)
朝日広告賞 準グランプリ
電通賞 ポスター部門 優秀賞 (松下電工)
TCC 新人賞 (観光三重推進協議会)
ACC賞 地域テレビCM グランプリ(関西テレビ放送)
サントリー奨励賞
NY ADC (ブロンズ)(関西テレビ放送)
カンヌライオンズ・ファイナリスト  (住友ゴム工業)
タイムズアジア (シルバー)(マンダム・GATSBY)など

[代表作]
カンテレ・ハチエモン
 
[招待作品]『愛と平和のアケボノ・シャワー』Dawn Shower of Love&Peace


深田 充夫 彫刻家 [滋賀県在住] 
 
[アート展へのメッセージ]
日本初の天然記念物に指定されたゾウの化石。
100万年前に生息していた古代ゾウの世界を想像しながらロマンと創意工夫にあふれる作品を楽しみにしております。
 
[経歴]
1956年 滋賀県に生まれる
1978年 京都精華短期大学立体造形専攻科卒業
1981年 2回ヘンリー・ムーア大賞展 優秀賞受賞 
1993年 1回フジサンケイ・ビエンナーレ現代国際彫刻展 特別優秀賞受賞
1996年 彩の国さいたま彫刻バラエティ '96 大賞受賞
2002年 紺綬褒章受章
2003年 京都造形芸術大学美術工芸学科彫刻コース非常勤講師 '03~ '09 , 紺綬褒章受章
2004年 8KAJIMA彫刻コンクール 金賞受賞
2012年 22 AACA 優秀賞受賞/日本建築美術工芸協会
2016年 滋賀県文化賞受賞
2021年 秀明文化賞受賞/MIHO MUSEUM

[代表作]
地球の調和:THE EARTH HARMONY
 
[招待作品]THE EARTH HARMONY「ゾウとアリ」

本川 達雄 生物学者『ゾウの時間 ネズミの時間』[神奈川県在住]
 
[アート展へのメッセージ]
多賀のアケボノゾウ アート展 楽しみにしています。
 

本川 達雄 (もとかわ たつお)
東京工業大学名誉教授(専門は生物学)
 
[経歴]
·1948年 仙台に生まれる
·東京大学理学部生物学科(動物学)卒(1971)
·東京大学助手(1975-1978)
·琉球大学講師(1978-1985)
·琉球大学助教授(1985-1991)
·Duke大学visiting associate professor(1986-1988)
·東京工業大学理学部教授(1991-1996)
·東京工業大学生命理工学部教授(1996-2014)
·2014年4月以降は執筆と非常勤講師をしながらの年金生活者。また、 小学校5年の国語の教科書(光村出版)に本川の書いた「生き物は円柱形」という文章が掲載されており、小学校でのボランティア出前授業に励んでいる。出向いた学校はすでに100校を超えた。なにせ年寄りは次世代を育てることに意味を見いだすべしと、生物学から人生訓を引き出しているため、それを実践しているつもり。
 現役時代の専門は生物学で、棘皮(きょくひ)動物(ナマコ、ウニ、ヒトデ、ウミユリ)の硬さの変わる結合組織の研究や、サイズの生物学の研究。

[著書]
科学とは自然の見方、つまり世界観を与えるものだという考えのもとに、生物学的世界観を分かりやすく説く著書を執筆している。たとえば、
1.ゾウの時間ネズミの時間  (中公新書)78刷 90万5千部(2017現在)
2.生物学的文明論 (新潮新書)
3.生きものとは何か (ちくまプリマー新書)
4.ナマコガイドブック (阪急コミュニケーションズ)  など
 高校の生物の教科書を執筆しており、理科教育も分かりやすく親しみやすいものにしようという考えから、高校で習う生物学の内容を全70曲の歌にしたCD付き参考書も出した(歌う生物学必修編 阪急コミュニケーションズ)。歌う生物学者としても知られており、CD「ゾウの時間ネズミの時間~歌う生物学 日本コロンビア」もある。
 
[受賞歴]
·講談社出版文化賞科学出版賞(平成5年)
·手島記念研究賞著述賞(平成5年)
·東工大教育賞最優秀賞(平成17年)
·科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞 理解増進部門(平成19年)
·日本動物学会教育賞(平成26年)