
日本古来の象、アケボノゾウ化石が、完全に近い状態で発掘された滋賀県多賀町。2022年3月15日に国指定天然記念物に指定されました。ゾウ化石が天然記念物になるのは日本初!そこで「滋賀多賀ゾウの里」として、アケボノゾウだけのアート展を開催するなど、国内外にその魅力を感じてもらおうと情報を発信しています。
第1回 シガタガゾウのアート展(当サイト) 文化庁 文化遺産オンライン アケボノゾウ化石多賀標本(外部サイト)
多賀町立博物館 公式サイト(外部サイト) シガタガゾウのサト について(外部サイト) アケボノゾウについて(外部サイト)
2023年9月開催「アケボノゾウの骨太月間 feat. うしミルク」とは
滋賀県犬上郡多賀町で31年前に発掘され、2022年に陸上大型哺乳類の化石としては全国初、 国指定天然記念物となったアケボノゾウ化石多賀標本。約180万年前のアケボノゾウのほぼ完全な全身骨格、つまり丈夫な「骨」がまちのシンボルとなっています。
また多賀町は延命長寿のご利益で有名な「多賀大社」で知られ、9月は敬老の日があることから、おじいちゃん、おばあちゃんから小さなお子様まで「骨を大事に長生きしよう!」とシガタガゾウのサト実行委員会が2023年9月を「アケボノゾウの骨太月間」と定めました。
コンセプトは「食べるをつなぐ 生きるをつなぐ」。高取山ふれあい公園で展示中の“食べるを哲学する”アート作品「うしミルク」とともに「命をいただく大切さ」を多賀町から情報発信します。
【イベント概要】
1.「骨太月間」エキシビション
展示期間:9月1日(金)〜30 日(土)
展示場所 : 高取山ふれあい公園/あけぼのパーク多賀
展示内容 : 続シガタガゾウのアート展、アケボノゾウ化石多賀標本、アケボノゾウのマンガ肉、「牛乳でキャンプめし」レシピ&フォト展示 他
オリジナル缶バッジの配布は終了しています。
2.「骨太月間」ワークショップイベント
日時:9月3日(日)10時〜15時
場所:高取山ふれあい公園 研修室/森のかまど
無事に終了いたしました。当日の模様はこちら!!
【主催】シガタガゾウのサト祭り実行委員会
【協賛・協力】[企業]グリコ栄養食品株式会社/株式会社日清煉乳/ロート製薬株式会社/株式会社ワンダーシェフ/日世株式会社/株式会社MMJ [地元店舗・農家・団体]i-beans coffee/梵/魚保 keiji/G-farm/もんてくーる/みずほ製菓/此処珈琲焙煎所/高取チェンソーCLUB /多賀町地域おこし協力隊(敬称略・順不同)
【共催】kammy+OK!/多賀町教育委員会/高取山ふれあい公園/大滝山林組合/多賀町立博物館/NPO法人おおたき里づくりネットワーク/多賀町まちづくりネットワーク/YOBISHIプロジェクト(敬称略・順不同)
高取山ふれあい公園
〒522-0335 滋賀県犬上郡多賀町藤瀬1090-1
TEL 0749-49-0635
定休日:水曜日(水曜日が祝日の場合は営業)
開園時間:09:00~17:00 入園料:大人 200円/小人(2歳~小学生) 100円
あけぼのパーク多賀
〒522-0314 滋賀県犬上郡多賀町四手976-2
TEL 0749-48-2077(多賀町立博物館)
定休日:毎週月曜日、毎月第3日曜日、祝日(第3日曜日を除く日曜日と重なる場合は開館)
開館時間:10:00~18:00 、休日(土・日)は17:00まで
「アケボノゾウを自由に表現しよう!!」というテーマで、あけぼのパーク多賀・多賀町立博物館にて2023年3月18日から4月9日まで開催した「第1回 シガタガゾウのアート展」には、全国から250点ものアケボノゾウ作品が寄せられました。会期は終了しましたが、ご出品いただきました素敵な作品をこちらのサイトにて『きょうのゾウこ』として、ご本人の作品説明コメントと共に少しずつご紹介してまいります。
B02「ゾウさんがいっぱい」ちくちくQuilt倶楽部
古代、いろいろなゾウさんが仲良く暮らしていたであろう。多賀の自然の中で営まれる暮らしは、今も昔も変わらず、安らぎを与えてくれます。いつまでも共存共栄しますように。
B05「昔の自然アケボノゾウ」ヒガアユミ
昔生きていたアケボノゾウの親子が美しいすばらしい自然で暮している様子。太陽の光にかがやく水の前で子どものアケボノゾウと母のアケボノゾウがいっしょに自然を楽しんでいるようすです。
B08 新聞紙ちぎり絵「シガタガゾウはどんな色?」(2-2)富之尾福祉会(サロン参加者)
富之尾区で開催している地域サロン内で製作しました。80才以上のサロン対象者さんに新聞紙のカラー印刷部分をちぎって貰い、個々の好みでゾウの形に貼って貰いました。ちぎる作業・貼る作業共に手指の良い運動になりました。90才以上の方が数名おられ、細かい部分は困難な場面もありましたが各々ゾウの形になり良い色合いにできました。
B19「お多賀さん de アケボノゾウ」植村利恵
多賀大社のお多賀杓子でアケボノゾウを表現しました。多賀町にとって大切な2つの存在です。多賀町立博物館では、アケボノゾウについて興味深く楽しく学ぶことが出来ました。皆さんも是非訪れてください。
B32「幻想」柴田結菜
今度は、絵画教室で機会をいただき、描かせていただきました。背景を黒にすることでゾウを強調し、まるで夢を見ているような感覚になりました。力強く、優しい目をした彼らの迫力を感じていただけると幸いです。
B34「あけぼのを見るアケボノゾウ」渡邊惺
この作品は、アケボノゾウのひとみをかきひとみの中には、あけぼのがうつっている作品。枕草子の春はあけぼの ようようしく...のあけぼのは、日のでがのぼってきたところと言ういみで、夕方ではなく朝方をえがいています。そしてアケボノゾウのアケボノとあけぼのをかけています。
B36「キミト イツマデモ」稗島範子
“カイツブリ”が“シガタガゾウ”のいるところへタイムスリップ。2頭の想いをみとどけています。“カイツブリ”はもう一方の作品でも登場しています。そちらでは“化石発見”の情報を報告したもよう(背景の木々は両作品とも「メタセコヤ」のつもりで描きました)
B39「Bloom」白井理々花
どこに居ても咲けるように環境に適応して生きのびていくというのは、美しく感じられますが現実は過酷なものと思われます。しかし、いつの時代も太陽はのぼり、喜びや希望のひとときがあったからこそ生きられたのだと思います。そんなアケボノゾウたちの朝を想像しました。
B43「Maison AKEBONO」大平聡美
アケボノゾウは一体どんな姿だったんだろう?(もちろん復元された姿はあるのですが…)実はすごくおしゃれだったかも!?自慢の牙を際立たせる為、体は赤やピンク、青とカラフルだったり、ドットやストライプなど柄物も好きだったかもしれない。デニムやファーやレザーも着たかったかもしれない。キラキラのアクセサリーも付けたかったかも…そんな想像をかき立てるアケボノゾウを服屋に仕立てた作品です。
B45「鼻結び」重松里実
暗い地層に眠る、象の鼻をモチーフにしました。「ロープ状のものが結ばれている状態」が意図するものは、「象自身の過去と今」かも知れないし、「多賀の歴史と未来」かも知れないし、もしかすると「象とヒトとの出会い」かも知れない。自身が妊娠中であり、「大切な物と繋がるもの」「明るい未来へ繋がるもの」という点で、象の鼻と「へその緒」に共通点を感じました。また、結び目の緩やかな曲線は、何かを大事そうに抱え込んでいるようにも思えます。
B46「アシタガゾウが生存する世界線」[2連作品]坂本成志
もしもアシタガゾウが現代に生息していたら、という架空の世界を街のスナップ写真で表現しました。飛び出し坊やならぬアシタガゾウの看板が注意喚起しています。
B47「江戸の猿若町夜の町並み……うさぎとアケボノゾウの交代で1夜限りの夜を楽しんで……。」山脇敏子
月に居るうさぎと今夜はアケボノゾウと代わって江戸庶民最大の歌舞伎文化の町並みを楽しんで下さいというイメージです。
B102「アケボノゾウと海のキラキラ水面」廣野蒼衣
これは後に森、前に海の浜辺を想像してかきました。特に頑張ったところは海でアケボノゾウの足が水につかっているところとか、水が透明になっているところです。
B105「あけもどろだぞう!!」お祝かき希望世
あけもどろとは、沖縄の古語で、明け方の頃、朝日に染まりはじめた美しくも荘厳な様子を讃え表すことば。あけぼのぞう、シガタガゾウの第1回アート展の新しい幕開けを祝って、末なが〜く続きますように。
B107「多賀子姫への想い」YuKiE
180万年前に眠りについたアケボノゾウのココロが、いとしい「多賀子姫」を想いながら多賀を巡ってゆくイメージを七宝焼のコラージュで表現しました。多賀を象徴する風景や花、名物はそれぞれ独立したブローチやネックレスになっています。参考文献 : 『多賀町の自然・歴史・文化ー魅力あふれる物語ー』
B108「現代に甦るシガタガゾウ」松木昭洋
三重県四日市市に転勤で訪れた時に初めて出会った大きな化石がシガタガゾウでした。恐竜好きの私が偶然出会った象に目を惹きつけられて、しばらく眺めていた日を今でも思い出します。描いたのは、全身を正面から見たシガタガゾウの化石です。その時は現代に蘇ったような迫力がありました。当時を思い起こすヒカゲシダ(ヒカゲヘゴ)を描き、恐竜時代にタイムスリップしたかのような不気味な儚さを墨が下へ流れ落ちる背景にして、化石や葉は墨彩画で表現しています。左右の赤い球体は、お祝い事で使用する"くす玉"をイメージして、煌紅墨汁でオープニングセレモニーを演出しています。
B110「episode 0〜降臨」小原淳
ネガティブな空気が蔓延する日本列島。この現状を憂いたアケボノゾウの勇者:あけ、ぼの、ぞうの3頭が「エレファント3」を結成!滋賀県多賀町から日本を元気にするため時空を超え、今ここに降臨!!次回「episode 1〜再会」エレファント3の3頭が伝説の勇者と再会を果たす。
B116「From the past To the future」大六野正知
1993年 私たちの前に姿を現したアケボノゾウは、2022年に国指定天然記念物という宝物になりました。偶然の発見でしたが、国の宝になるという必然が約束されていたように感じます。このことを知っていたかのように 時を超え タイムマシンでメールが届きます。そこには「この宝を未来に引き継いで欲しい」という私たちへのメッセージが込められていました。そんなストーリーを思い浮かべながら、「From the past To the future (過去から未来へ)」という作品にしました。
B124「しが たがへ おいで とアケボノゾウ」伊藤恭正
アケボノゾウの全身骨格をモチーフに、化石のような雰囲気で「しがたがへおいで」という文字で構成した水彩画。ゾウの里多賀、多賀町立博物館に会いにきて欲しいという思いを込めました。
B126「アケボノニ立ツ」立華圭
あけぼのの太陽を背に立つアケボノゾウ。"アケボノ"の言葉には柔らかな朝焼けのイメージがありますが、同時に"物ごとの始まり"の意味もあると聞きました。まだ始まったばかりの多賀の大地に佇み、今を見据える原始のゾウはどんな姿だったのだろう。そのような想像に思いを馳せながら描きました。下半身は地層で現しています。額には琵琶湖と多賀町のカタチの紋を入れてみました。
B139「アケボノゾウとアケボノソウ」神山義孝
アケボノソウは秋に咲くリンドウ科の植物です。秋、多賀の山に咲くアケボノソウは見事です。アケボノゾウとともに多賀を代表する花として大切にしていきたいですね!
B155「白くなかった白い象」堀井たまみ
はるか昔、ガムシャラ国に、幸せを運ぶインドの象がいると聞きつけた。その象を一目みようと、長い長い旅にでた。やっとの事、これがその白象ですという所についた。??白象どこ?んー、どう見ても、想像していた白ではなかった。しかし、横の小象に触れて幸せな気分になったのでした。めでたし、めでたし。
B156「アケボノゾウをたすけてあげて!」山内柚依
ある日アケボノゾウは、げんだいにタイムスリップしてしまいました。すると、そこにいた滋賀県の多賀町の人たちが写真をいっぱいとっていました。すると、アケボノゾウは、だれかのケータイの中にはいってしまいました。だれか〜たすけてあげて!
B159「慈愛」稲垣有香
多賀町は行ったことはありませんが、こちらの公募をインターネットで知ったとき、描きたい直感が湧きました。アケボノゾウをそこで初めて知り、とにかくアケボノゾウの不思議な魅力に取りつかれていった自分がいました。多賀町を調べていくうちに、町の花がささゆりだということも知り、今回、アケボノゾウをささゆりで包み込むような構図で描きました。ささゆりがとても優しさを感じる花だったので、象を親子にし、タイトルを慈愛と名付け、愛が溢れる作品に仕上げました。画材は岩絵の具、墨を使用。
B203「アケボノゾウの行進」大町辿
私のこの作品の見てほしいところは、ゾウを複数描きたかったため、ゾウの色の濃さを少しずつ変えてみたところです。私がこの作品で伝えたいことはアケボノゾウは昔このように朝から少しづつ少しづつ行進していたのではないかと思いました。その中で自然を丁寧に描くことで今はどんどん自然が減っていっているのだとこの絵を通して伝えたいと思いました。また、アケボノゾウが今もしかして生きていたのならこのような姿であったであろうと思いながら描きました。この作品の頑張ったところは朝日の時間帯を描きたかったため、背景はグラデーションで一部青空にすることで明るさも出せるのではと思いながら描きました。太陽は色鉛筆でテカリを出すようにぬりました。
B204「化石発掘に頑張る人たち」大道吉斗
なぜこのタイトルにしたかと言うとこの絵では、あけぼのぞうの化石を見つけるために人が頑張って見つけようとしてやっと見つけたと言う絵なのでこのタイトルにしました。見てほしい所は、化石を見つけようとしている人が見つけた時の顔に注目してほしいです。そして今まで苦労して化石採集をしてあけぼのぞうの化石を見つけたという今までの苦労を伝えたいです。
B208「森を歩くゾウの親子」清水昭誠
この作品をどのように考えて作ったのかというとアケボノゾウはどのように行動していたのかは知らないけどゾウの親子が木の実を探して森を一緒に歩いているところを想像してこの作品を描きました。この作品の見てほしいところはゾウの親子が一緒に散歩をしているところです。理由は、ゾウが主役だからゾウをていねいに描いてどのような状況なのか読み取れるように描きました。だからそこを見てほしいです。
B214「滋賀の宝!アケボノゾウ」中西誉
アケボノゾウを初めて見て大きいなと思ったので骨で書いてアケボノゾウを大きく強調して描きました。クレヨンで骨の下の土をぼかして下にあるように見えるようにしました。周りにある土は丸形で地層みたいにして上と横を端っこまで書いて、続きがあるようにしました。
B216「ぞうの生活」馬場美音花
昔、ぞうがどんな生活をしていたのか想像して描きました。あけぼのぞうの化石発掘に携わっていた人のお話を思い出しながら絵の構図を考えました。木の葉っぱの部分を見てほしいです。
B217「アケボノゾウの生活」濵辺琉世
アケボノゾウの生活を想像して描きました。 湿地帯はクレパスを使って、手で伸ばして描きました。川は、水の流れをリアルに出したかったので水で薄めた青色を薄っすら塗りその上から白色と黄色を混ぜた色で細く色を載せました。空は、水で薄めた青色の上から水を含ませない白色で塗りました。アケボノゾウは、絵具だけ塗りました。アケボノゾウが川に水を飲みに行く様子を描きました。
B223「この世にアケボノゾウがいたら・・・」宮田悠駕
ぼくが、作った作品はもしもアケボノゾウがいたら世界がどうなっているかを考えて作りました。ぼくが考えたのは、アケボノゾウが道路を横断して車に乗っている人が驚いている様子を表現しました。アケボノゾウの泥のつき方や、草のつき方を見てほしいです。
B229「今に至るまで」横山花果
あけぼのぞうがいた頃と、化石になった今の様子を絵で表しました。見てほしいところは、地層です。習ったことを生かしてかきました。化石はあえてきれいに塗るのではなく、上から何回もぬって濃くしたり、すこし隙間をつくるなどより化石に見えるように工夫しました。あけぼのぞうが居た頃の地面の中にはアンモナイト化石もかいて大昔ということを表現しました。
B231「魔法の世界」一円麻那
見て欲しいところは、夜をイメージしたグラデーションの背景です。この世界は真ん中の木を通ると昔の世界から今の世界に行ってしまいます。空にはあったらいいなと思う星を書きました。
B233「生きていたころのあけぼのゾウ」今﨑美玲
ぞうが大きすぎないように、逆に小さくならないように工夫して描いた。色も自分で作ったりして、描きました。使ったのは、絵の具とクレパスです。クレパスでは、雲を描きました。それ以外のぞうや、土などは、絵の具で描きました。
B235「受け継がれる歴史」奥村真大
特に見て欲しい所は象の骨側です。白いだけじゃなくて、土がついている所をイメージして少し薄い黄色を付けました。木の部分は、クレパスで塗って、指で広げました。空のところも、グラデーションを使い、工夫して色を付けました。
B241「ぞっぞう?あっ象!」田平修一
恐竜の化石の上をずしんずしんと歩いているところです。それと、げんしじんがぽつんと一人だけ立っているところです。土の中に陸・海で生きていた恐竜の化石を書いたところです。
B246「独りぼっちの象」西澤恵愛
地球温暖化の中で仲間が絶滅してしまうかもしれないと思い悲しんでいる目にしました。プラスチックなども入れて今学習している日本の環境や地層も表現したので見てほしいです。
B249「神秘的なゾウ」西村啓汰
水に反射する影を見てほしいです。影の向きは反転させて書かないといけないので特に頑張りました。上手く出来たところは、空です。上から暗い色をぬって夜っぽさを表すことが出来ました。
B259「今と昔の世界と姿」和田萌衣沙
まず、今の多賀は自然が豊かなので下の葉っぱや木の葉などを筆で本物に近く見せれるように点々で塗ったり、雑巾を使ったりして工夫しました。他にも、空のグラデーションや骨の質を表せるようにクレヨンを使うなどと今まで習ったことを生かして自分の思うままに丁寧に書きました。
B262「象のテラス」松林淑子
多賀小学校の「小さな写真館」というコーナーに毎月テーマを決めて、自らが撮影した写真を掲示し、その写真に関わるクイズをしています。アケボノゾウ天然記念物認定に伴い、展示した写真『象のテラス』の説明文の中に使った写真です。テラスは南北約300mにわたり、カンボジアにある遺跡アンコール・トム王宮の塔門に隣接しています。東面にあるゾウの彫刻にちなんで「象のテラス」と名づけられました。テラスは、12世紀末にクメール王により建造され、軍隊を眺望する基壇として使われました。象はカンボジアの人の生活に昔から欠かせない動物として大切にされてきました。アンコール・ワット遺跡の数々は、象によって運ばれた岩から造られました。現在、カンボジアに生息する象の数は激減しており、少数民族プノン族の協力のもとで、象を保護する活動が行われています。
A15「アケボノゾウ stegodon aurorae」小野隆久
この模型は多賀町立博物館で所蔵されている復元骨格を元に製作しました。骨格の復元において問題点が指摘されている肩甲骨の位置と寛骨の角度はアジアゾウを参考にしました。寛骨の形状は不明である部分も多いため、今回はぼかした表現としています。また、頭部を持ちあげるため首の後ろに付いている筋肉は従来の復元よりも発達していたと仮定しました。足裏の形状は足跡化石などの資料から判断しました。今回の復元製作は多賀町立博物館の小早川隆館長と阿部勇治学芸員に資料と助言をいただきました。ここに心より御礼申しあげます。
A35「春を待つ赤ちゃんゾウ」足立菊代
巨大なアケボノゾウに思いを馳せ、かわいい赤ちゃんゾウを制作しました。材料は手袋です。サッカーボールは綿を丸めました。♪ぞうさん ぞうさん お鼻が長いのね そうよ 母さんも長いのよ♪ながいお鼻を生かしました。早く春が来てみんなが幸せになりますように。
A39「象 meets 象」梅林尚子
太古の森でアケボノゾウ同士が出会った。鬱蒼とした木々の中に見えた姿。ひとりぼっちじゃなかった!呼びかけてみよう。なんだかちょっと体の色も模様も違うけど、それはそれ、違ったって嬉しい。そんなシチュエーションをグラスアートで表現してみました。
技法:グラスアート(フィルムステンド)
素材:アクリル板、カラーフィルム、リード線(鉛)
A42「象のいる風景」堀川晴子
アケボノゾウの鼻と長い牙の向こうに、青い空が見えています。アケボノゾウが多賀で栄えていた時代から変らぬ青空が、今でも多賀の上に広がっています。リバーシブルのペンダントで、もう片方には象の鼻のしわが彫りぬいてあり、黒く染められています。
A43「『シガタガゾウと私たちの物語』"The Siga Taga Elephont with us on a Journey”」古川まさなり+D.よしひろ
ミクストメディアによるインスタレーション。シガタガゾウの鼻とダウン症の子ども(D.よしひろ)の作品やおもちゃ、本を展示。想像上の象に思いを馳せながら私たちの日常からアプローチしたドリーミーな小さな旅。
A105「日の目を見る。」村瀬由真
この作品は、人間の手によってアケボノゾウの化石が掘り出され、様々な人に知られ注目されている今の状況に焦点を当てて制作しました。化石を掘り出して見つけることを地球規模で考えると、改めて確率はとても低く稀であると思います。なので私は、化石が掘り出されたということに驚き興味を持ち、それを表現する作品を制作したいと思いました。なので初めに、日の目を見る確率の低さを表現するために、人間よりも小さいゾウを製作しました。そして、そのゾウを掘り出すことができた喜びを表現するために、人間の手が上に向くように作って大勢の人にゾウを見せている形にしました。その他に、制作前にゾウについて調べている中でゾウの皮膚の柄に魅力を感じ、人間の手にゾウの皮膚の柄を取り入れてみたら面白そうだと思ったので、私の中の遊び心も取り入れてみました。
A110「ユメヲタベルゾウ」田中葉月
このゾウはバクのように夢を食べるモチーフで考えました。この大きくふくよかで丸いお腹に夢や希望が詰まっています。その優しさや世界観を丸く優しい曲線美を使って表現しました。
A113「シガタガゾウの化石」きたがわゆか
シガタガゾウの化石を陶芸で表現してみました。手びねりで白と赤の土を交互につみあげて化石が埋まっている地層をイメージしています。多賀の地から化石が発掘されるリアル感を出したいと思ったので釉薬はつけずに焼いています。
A117「ぞうさんのおさんぽ」窪田鈴菜
もうすぐ4歳になる娘と一緒に作りました。少し親が誘導しましたが、葉っぱの配置や出てきた言葉はほとんど娘が考えました。作品の最後にアケボノゾウの特徴の一つである長いキバをどれにするか、頑張って探して『これがいいね♫』と大満足で娘が決めました。どれがキバか見つけてもらえたら嬉しいです★
C103「アケボノゾウのみた風」宮田昌彦
アケボノゾウが暮らした時代、滋賀県多賀の風景は?ゾウが食べたもの、聞いた音、触れた水、踏んだ土や草。ゾウは何百万年もの間おおきくその姿を変えず、その化石が出土している。タイムスリップしたかのような化石の中のDNAからイメージしそれらを読み取ってみた。

C102「アケボノゾウ えかきうた」西村 有理
アケボノゾウの絵描き歌です。滋賀県の山々を思い浮かべて作りました。

【映像の部】
C101「アケボノゾウを描きながら、2023年3月」えむらけ
江村空な、江村海の、江村安海、江村耕市の家族4人で一緒にアケボノゾウを描きました。描きながらいくつかの会話とともに聞こえてくるいろんな音が録音されました。2023年3月の記憶と記録です。

【平面の部】
B121「わたしはわたしなの」槙 倫子
誰も見たことが無い「しがたがぞう」、自由に描いてみました。そして版画の技法上、偶然性も手伝って「これってゾウなの?」てなる作品が出来ました。いやぁ、楽しかった!
「ぞうってこんなんちゃうでしょ?」と言われそうですが、いいの、いいの!この子が言うんです「わたしはわたしなの」って。

【立体の部】
A107「surface -アケボノゾウ、時空を超える-」奥田 誠一
約180万年前に、滋賀県多賀の地に生息していたアケボノゾウが、時空を超えてよみがえります。作品の形態は、浮き上がる(surface)アケボノゾウのイメージです。素材は、日本のゾウなので和紙を使用。和紙の燃え残った断片を重ねて成型しています。表層(surface)で覆われた、中が空洞の構造です。表層の文様は、感情や堆積する時間やデータの渦を表します。今、アケボノゾウの生きた姿を見ることはできませんが、残った骨の化石が生前の姿や生態を示すように、燃え残った和紙の断片でその雄姿を表現しました。床面の円形は、展示会場のフロアと一体となり、立体となった頭部は中空で、その内部は無数の焦げ穴により会場空間と繋がります。今もアケゾノゾウは、私たちと共に在るのです。アケボノゾウも人も、限られた命の灯を精一杯燃えあがらせ、やがて消えていく存在ですが、共にその精神は、時空を超えて未来に繋がっているのだと思います。
『かつて琵琶湖にはゾウがいた!?古生物学者 高橋啓一さんに聞きました』
「滋賀のええトコ」情報を集めて発信してくださっている『しがトコ』さんで取材された記事(2019年10月15日)のご紹介です。(外部リンク)
[special thanks to しがトコ様、琵琶湖博物館・高橋啓一 館長]
お問い合わせ
〒522-0314 滋賀県犬上郡多賀町四手976-2
シガタガゾウのサト祭り実行委員会2023事務局
(多賀町立博物館内)
Email:museum@town.taga.lg.jp TEL:0749-48-2077